ハーブ図鑑 コリアンダー

セリ科コエンドロ属
学名:Coriandrum sativum L.
和名:コエンドロ、英名:coriander、別名:コウサイ、中国名:シャンツァイ
原産地:地中海沿岸地、園芸分類:一年草、花期:4~6月
利用部位:若葉、果実
コリアンダー(coriander、学名 Cariandrum sativum L.)は、セリ科の一年草。
古くから親しまれているハーブ。
日本でコエンドロともいう。俗に中国パセリとも呼ばれることがあるが、パセリとは別の植物である。
果実はカレーに欠かすことのできないスパイス。
地中海東部が原産。高さ80cm程度で、葉、茎、果実には特有の芳香があり香辛料として用いられる。熟した果実にはレモンにも似た香りがある。
葉
葉は主に東南アジアから東アジアで薬味として利用されるが、独特の風味があり人によって好き嫌いが分かれ、その風味を嫌う人にカメムシのような風味であると評される。
中国では香菜(中国語 シャンツァイ)、芫荽(広東語 ユンサイ、イムサイ)などと呼ばれ、スープ、麺類、粥、鍋料理などの風味付けに利用される他、東北地方には「老虎菜」というキュウリ、ピーマンと共にサラダの様に生食する郷土料理もある。タイではパクチーと呼ばれ、トムヤムクンなどのスープをはじめとしたさまざまな料理に用いられる。ベトナムではザウムイ(rau mùi)と呼ばれ、本場の生春巻きやフォーには欠かせない食材となっている。
また、中南米ではシラントロ(cilantro)と呼ばれ、スープやサルサなどに広く用いられる。
ポルトガルではコエントロ(coentro)と呼ばれ、魚介類と野菜を主な材料とする鍋料理であるカタプラーナなどの郷土料理によく用いられる。ポルトガル料理の味を特徴づける重要な食材である。
食用以外では、カニやエビを食べた後に手を洗うフィンガーボールに入れて、臭い消しにする例がある。
コリアンダー葉の香り成分はドクダミやオールスパイスにも含まれるモノテルペン類のセルミンC10H16、デカナールである。この成分は乾燥に弱いため乾燥コリアンダーリーフとして売られている商品には独特の香りはなく、生葉の代用品にはならない。
果実
乾燥コリアンダーシードヨーロッパでは果実(種)の利用も盛んである。乾燥したコリアンダーの果実はコリアンダーシードなどとも呼ばれ、これをすりつぶした粉末は柑橘類、特にオレンジのような香りを漂わせ、カレーなどに用いられる。果実の匂いの主な成分は葉の臭い成分とは異なり、モノテルペン類のd-リナロールC10H18Oである。紅茶とミルクと一緒に煮るとおいしい。
参考文献
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』